褒めてから実力になるまで(トークンについて)
こんにちはいつもえがおの玉手箱のブログをお読みいただき誠にありがとうございます。施設長の嶋内です。
前回は子ども達が成功体験を積める工夫についてお話しました(前回のお話はこちらから)
今日はその成功体験を更に活かす方法についてお話したいと思います。

さて、皆さんはスタンプカードをお持ちではないでしょうか?もしくは持ってた経験はありませんか?
お店を訪れたり、商品を買ったりするとスタンプやポイントが貯まっていき一定量が貯まると商品や割引等サービスに使える、お馴染みのものです。
スタンプやポイントって貯まったらお得になるから貯めるために商品を買ったりお店に行こうと思ったりしますよね。
そのシステムを子どもたちにも活かすことは十分できます。
何か頑張ったり褒めてもらえた時に、ただ言葉で伝えただけより何かしら形に残ったほうがもっとやってみようと考えます。
この適切な行動をした際に報酬がもらえるシステムを『トークンシステム』と言います。
トークンシステムは実際に目で見て結果として反映された方がより理解しやすく、意欲を高めていくことができます。
昔、とある所で働いていた時のエピソードです。
担当してた子どもは大人に反抗的で、ちょろちょろ動いたり課題に取り組みたくないからフザけてみたり、
話を聞かなかったり色々課題のある子どもでした。
ちょうどその子がポケモンにハマっていたので、頑張ったことがあったら
モンスターボールをプレゼントするカードを作りました。
このシートの面白い所はモンスターボールが貯まったらスーパーボールがもらえ、
スーパーボールが貯まったらハイパーボールがもらえるというところです。
つまりただ集めるだけではなく、ゲーム性を持たせることで、より面白く取り組めるシステムを作りました。
結果、もの凄くこのシステムにハマり今までとは比べ物にならないくらい課題に取り組んだり
話を聞いてくれたりとその子なりに一生懸命やってくれるようになりました。
元々まじめで頑張ろうとするところはあったのですが、それまで頑張りが認められなかったりした経験があったから
より強く意欲的に取り組んだのだと振り返って思いました。

現在えがおの玉手箱でトークンシステムは、『ごほうびシート』として活用しています。
あいさつをしたり、ありがとうやごめんなさいと言うことができた等、日常生活や社会生活において
必要になる力を育てるために用意しています。スタンプが貯まったらおやつコインを1個プレゼントしています。(おやつコインについてはまた別のお話で)
小さなことでも、褒めてもらえた時に併せてスタンプを渡すと「ヤッター!!」と言って子どもたちも大喜びです。
喜ぶことでまた次もやろうと色々積極的に取り組んでくれるようになっています。

大人にとっては些細なことかもしれませんが、子ども達にとってどんな小さなことでも褒めてもらえたり喜んでもらえたりすると本当に嬉しいものです。
子どもたちが喜んで楽しく活動できる仕組みは、まだまだ用意しております。是非、今後の参考になれば幸いです。
また、えがおの玉手箱の活動についてはインスタグラムやブログをご覧いただければ幸いです。
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